石橋自然農園

ノーベル賞の街、飛騨神岡の天空の里「山之村」で無農薬野菜、平飼い養鶏、キノコ栽培をしています。

天然キノコの食文化

おはようございます。

今朝の山之村は雲の中です。 天空の里と言われる所以ですね。

 

さて、今日はキノコの食文化についてちょっぴりお勉強。 国内には食用天然キノコがとても多く存在しますが、実際に各地域で食べられるキノコの種類はあまり多くありません。 飛騨地方は全国屈指のキノコ産地ですが、昔から食用としているキノコは数種類です。 飛騨地方の食べ方として特徴的なのは、キノコを漬物として保存し食する文化です。 キノコシーズンの到来を知らせる「サクラシメジ」はのことを飛騨では「アカゴケ」と呼ばれます。 そうそう・・飛騨地方ではキノコの事を「こけ」と呼びます。 初めて高山市内の宮川朝市でお年寄りたちの「こけ」という会話を耳にしたとき、私は「苔」を想像していました。 飛騨の人は盆栽に使用する「苔」が好きなんだぁーと。(笑) この「サクラシメジ」は飛騨の伝統食である「しな漬け」の材料です。 赤かぶの収穫できる10月中旬まで「サクラシメジ」は塩漬けして保存し、その時を待ちます。 「サクラシメジ」のたっぷりと入った「しな漬け」は家庭でしか味わえない絶品料理ですね。 IMG_9139.jpg サクラシメジは群生しますので、一カ所見つけるとたくさん採取できます。 IMG_9173.jpg 採ってきたサクラシメジは落葉や土を落とします。 IMG_9184.jpg 掃除したキノコを鍋に入れ沸騰させます。この時アクが沢山出てきます。 IMG_9182.jpg 茹でたサクラシメジを水でよく洗いきれいに掃除します。この後、塩漬けにします。 ピンクだったサクラシメジはクリーム色に変色しました。