石橋自然農園

ノーベル賞の街、飛騨神岡の天空の里「山之村」で無農薬野菜、平飼い養鶏、キノコ栽培をしています。

無農薬・化学肥料&除草剤不使用の自然栽培米

自然栽培米

I will cultivate rice that do not use pesticides and chemical fertilizers and herbicides.

A new challenge is to not plowed the rice fields.

 

化学肥料・農薬・除草剤を一切使用しない米作りも今年で3年目。 耕作放棄地になってしまう田んぼを利用してほしいという依頼が あり初めた米作り。 自然栽培米

水を張った田んぼに米ぬかをたっぷりと振りまきます。

どうせ作るなら、以前から挑戦したかった農薬や化学肥料を一切 使用しない「自然栽培米」を作ろと始めました。 苗作りや水管理などとても一人ではできませんが、協力してくれる 友人に支えられ、毎年美味しいお米が収穫できます。

自然栽培米

今年はさらなる挑戦として「不耕起栽培」で米づくりをします。

通常行われる「荒起こし」「代掻き」という二つの作業を全くせず、 いきなり昨年稲刈りをしたままの田んぼに稲を植え付けます。 これが成功すれば、農作業時間や燃料の節約になり環境保全型」 の米作りと言えるのではないでしょうか。

自然栽培米

籾を播くための苗床の準備をします。

田植えを行う来月下旬まで、先日播いた種もみは元気な稲へと生長 していきます。

自然栽培米

種もみは塩水で良い種だけ選別し、数日温水に浸け芽だしします。

自然栽培米

苗床に丁寧に籾をばらまきます。

自然栽培米

籾の上からもみ殻燻炭をたっぷりふりかけ温室の中で「稲」に育てます。

 

ボカシ肥料づくり

ボカシ作り

カブトムシの幼虫が沢山いる完熟したおがくずがメインの素材 石橋自然農園の野菜は有機栽培、自然栽培(無肥料)しています。

来月から植え付けを始める野菜のために「ボカシ肥」という肥料を作ります。 材料は「米ぬか」「魚粉」「ナタネ」「おがくず」「もみがら燻炭」といった 有機質です。

ボカシ

大型重機でボカシ肥の材料をまんべんなく撹拌します。

これを、適度な水分を含ませよーく撹拌します。 しばらくすると微生物の働きで温度が上がりはじめ、何回か撹拌をして出来上がり。

 

基本的には無肥料栽培でスタートしますが、野菜の成長を見ながら追肥として使います。 無肥料栽培は「自然農」という栽培方法に出会った20年以上前から実践しています。 「オーストラリア大陸 バイクで横断の旅」から帰ったあと、自然に対する価値観が 変わり、食べ物の「自給」をめざし畑を耕し始めました。 そんな時、一冊の本に出会いました。 「わら一本の革命」福岡正信(著)という本を読んだときの驚きは今でも鮮明に覚えて います。

 

堆肥

カヤも大切な土づくりの素材です。

 

その後、自然農を実践する川口由一さんに栽培法を習い、固定品種の種苗交換会に 参加したり、雑穀を栽培したりサラリーマンをしながら全国を走り回っていました。

 

そんな中で、自分なりに未来のライフスタイルを思い描くようになり、自給生活の 到達点として「百姓」を生業として選びました。 奥飛騨の山村で時間に縛られず、子供と動物、自然と触合いながら自然豊かな 日本の里山に住んでいられる日々を感謝しながら過ごしています。

 

今年から、主力商品の「トウモロコシ」「トマト」「卵」販売以外に、自給用として 栽培していた野菜やハーブ類をセットにしてお届けします。 当農園は喜んでくれるお客様の顔が見たくて直売スタイルで野菜を販売しています。 「顔の見えるお客様」が私たちの「宝物」なんです。

 

石橋自然農園ファンの皆様は「家族」同様、食べ物を通じて「感動」「健康」「幸せ」 をお届けいたします!  

山之村キャンプ場&夕顔の駅レストラン

山之村キャンプ場リニューアルオープン

天空の里「山之村」へようこそ!

Welcome to yamanomura

 

明日23日、いよいよ「山之村キャンプ場&夕顔の駅レストラン」がリニューアルオープンします。

東京からやって来た二人のスタッフが、様々な工夫を凝らしてお客様をおもてなしする準備が整ったようです。

 

夕顔の駅レストランメニュー

こだわりの食材を使用した里山Cafeの新メニュー

organic resutaurant menu

 

レストランメニューも食材にこだわり、安心安全で「美味しい」を追求したオリジナル料理です。

当農園の平飼いニワトリの「自然卵」を使った「たまご丼」や「シフォンケーキ」もあります。 卵も少量ですが販売しますので、「究極の卵かけごはん」でお召し上がりください。

 

チェーンソークマ

チェーンソーカービングのクマもお待ちしています。

chainsaw carving bear  

カブトムシが作る完熟堆肥

カブトムシの幼虫

4月も中旬に入り、野菜のたねまきも一段落。 これからは畑の準備が始まります。

苗を育てている間の1か月間は畑の土づくりをします。 当農園は有機栽培で野菜を育てていますので、何年も前から堆肥を作り準備をしています。

土づくりで一番大切なのは「完熟堆肥」です。 完熟の目安となるのが「カブトムシ」なのです。 カブトムシは腐熟した広葉樹に好んで卵を産みます。 完熟堆肥

寝かせておいたおがくずをショベルですくってみると、10センチ近いころころに太った カブトムシの幼虫がコロコロと出てきました。 このまま畑に漉き込んでしまってはかわいそうなので救出します。

完熟堆肥

夏になれば大きくて元気のあるカブトムシの成虫になって里山ステイに訪れた 子どもたちに喜ばれると思います。  

夏休みは山村留学!今年で10年目突入!!

山村留学

2006年から本格的に始めた「山村留学」も今年で10年目を迎えます。

 

この10年間に北は北海道、南は沖縄。 そうそう海外から参加もありました。 山村留学の期間は、長い子供で1年間、短くて夏休みや春休みなどに3日から 1週間我が家の家族同様に過ごしてもらいます。 はじまりは、私の投稿した田舎暮らしの体験記事を読んだ親御さんからの一通の 手紙でした。 母子家庭で育児と家事、仕事に追われる毎日で子供と親子としてゆっくり過ごす 機会がないというものでした。

それなら、田舎暮らしがどんなものなのか体験にいらして下さいとお誘いしたところ遠方よりお越しくださり、たった2泊3日の滞在でしたが畑作業や採れたて 野菜での料理作り、満天の星空観察など体験し喜んでお帰りになりました。

これがきっかけでその方とは今でもお付き合いさせていただいています。

 

その後も田舎で子育てをしたいご家族などの相談をお伺いする中で、子供に 「自然体験」させたい親御さんが多くいることを知り、「飛騨里山ステイ」の形が出来上がりました。

この10年間、このように続けてこられたのも地域の方の協力もあったからです。 近年、時代の流れなのか「山村留学」のお問い合わせ件数が増えてきました。

もっと多くの子供たちを迎えたい気持ちはあるのですが、夫婦二人の手作り「山村留学」には受入人数に限界があります。 なので、お断りすることもあるのですが、今後もできるだけ長く続けていきたいと 思っています。

 

いつか、我が家から巣立って行った子供たちが、お父さんお母さんになって 「お父さん!お母さん!ただいまー!!」と帰って来てくれる日を夢見ています。

今年も全国からどんな子供たちがやって来るか楽しみです。

 

▼山村留学を始めるきっかけとなった、田舎暮らしの様子をつづった文章です。

 

2004年11月号掲載記事

2006年10月号掲載記事  

行者ニンニクの試験採取

39071.jpg 奥飛騨北アルプス山麓は、「山菜の宝庫」として有名です。 その中でも「幻の山菜」と言われるのがギョウジャニンニクです。 以前は飛騨地方にも多くの自生地があったそうですが、乱獲により その数は激減しているそうです。 現在インターネットなどで流通している行者ニンニクはほとんどが 北海道が産地です。

7D__08161.jpg 雪が消えた4月。一番に顔を出すのが幻の山菜ギョウジャニンニクです。

 

当農園は10年前に数株の天然行者ニンニクを譲り受け、「飛騨産」 行者ニンニクの保護と育種を続けてきました。 行者ニンニクは一度刈り取って収穫してしまうと翌年は発生せず、 株が回復するまで数年かかるデリケートな山菜だそうで、ここ数年 葉を数枚収穫するだけにとどめています。 IMG_39091.jpg 育種から10年が経ち株数も増加した行者ニンニク

今回、この行者ニンニクも株数も増えたので試験的に採取してみる事にしました。 採取は株を傷めないよう最小限にするつもりです。

1036.jpg 毎年大きな株から少しずつ株分けして増殖してきました。

試験採取したギョウジャニンニク石橋自然農園WEBショップで頒布しますので、興味のある方はご覧ください。  

 

naturefarm.base.ec

ニワトリと暮らす

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ヒヨコも誕生から1か月が経ち、体もずいぶん成長しました。

 

毎日天気の良い日は日光浴と砂浴びをさせ、夜は暖かい室内に移動し家族全員で

世話をしています。

 

この子たちも秋になれば健康な美味しい卵を産んでくれます。

 

それまで、たくさん運動させ野草や昆虫、土など大地の恵みをいっぱい食べさせ

健康な親鳥になってほしいと思います。

 

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