夏休みは山村留学!今年で10年目突入!!
2006年から本格的に始めた「山村留学」も今年で10年目を迎えます。
この10年間に北は北海道、南は沖縄。 そうそう海外から参加もありました。 山村留学の期間は、長い子供で1年間、短くて夏休みや春休みなどに3日から 1週間我が家の家族同様に過ごしてもらいます。 はじまりは、私の投稿した田舎暮らしの体験記事を読んだ親御さんからの一通の 手紙でした。 母子家庭で育児と家事、仕事に追われる毎日で子供と親子としてゆっくり過ごす 機会がないというものでした。
それなら、田舎暮らしがどんなものなのか体験にいらして下さいとお誘いしたところ遠方よりお越しくださり、たった2泊3日の滞在でしたが畑作業や採れたて 野菜での料理作り、満天の星空観察など体験し喜んでお帰りになりました。
これがきっかけでその方とは今でもお付き合いさせていただいています。
その後も田舎で子育てをしたいご家族などの相談をお伺いする中で、子供に 「自然体験」させたい親御さんが多くいることを知り、「飛騨里山ステイ」の形が出来上がりました。
この10年間、このように続けてこられたのも地域の方の協力もあったからです。 近年、時代の流れなのか「山村留学」のお問い合わせ件数が増えてきました。
もっと多くの子供たちを迎えたい気持ちはあるのですが、夫婦二人の手作り「山村留学」には受入人数に限界があります。 なので、お断りすることもあるのですが、今後もできるだけ長く続けていきたいと 思っています。
いつか、我が家から巣立って行った子供たちが、お父さんお母さんになって 「お父さん!お母さん!ただいまー!!」と帰って来てくれる日を夢見ています。
今年も全国からどんな子供たちがやって来るか楽しみです。
▼山村留学を始めるきっかけとなった、田舎暮らしの様子をつづった文章です。
2004年11月号掲載記事
2006年10月号掲載記事
行者ニンニクの試験採取
奥飛騨北アルプス山麓は、「山菜の宝庫」として有名です。 その中でも「幻の山菜」と言われるのがギョウジャニンニクです。 以前は飛騨地方にも多くの自生地があったそうですが、乱獲により その数は激減しているそうです。 現在インターネットなどで流通している行者ニンニクはほとんどが 北海道が産地です。
雪が消えた4月。一番に顔を出すのが幻の山菜ギョウジャニンニクです。
当農園は10年前に数株の天然行者ニンニクを譲り受け、「飛騨産」 行者ニンニクの保護と育種を続けてきました。 行者ニンニクは一度刈り取って収穫してしまうと翌年は発生せず、 株が回復するまで数年かかるデリケートな山菜だそうで、ここ数年 葉を数枚収穫するだけにとどめています。 育種から10年が経ち株数も増加した行者ニンニク
今回、この行者ニンニクも株数も増えたので試験的に採取してみる事にしました。 採取は株を傷めないよう最小限にするつもりです。
毎年大きな株から少しずつ株分けして増殖してきました。
試験採取したギョウジャニンニクは石橋自然農園WEBショップで頒布しますので、興味のある方はご覧ください。
ニワトリと暮らす
ヒヨコも誕生から1か月が経ち、体もずいぶん成長しました。
毎日天気の良い日は日光浴と砂浴びをさせ、夜は暖かい室内に移動し家族全員で
世話をしています。
この子たちも秋になれば健康な美味しい卵を産んでくれます。
それまで、たくさん運動させ野草や昆虫、土など大地の恵みをいっぱい食べさせ
健康な親鳥になってほしいと思います。
ベタの繁殖
その時はある日突然やって来ました。
ベタのオスを飼育する水槽に、ペアリングのため別容器に入れたメスを入れていました。
外出先から帰ってみるとメスのベタが容器から飛出し、オスと一緒に泳いでいたので
観察していると、まもなく交尾が始まったのです。
オスがメスの身体を巻付くように抱きかかえると、10粒ほどの卵が水中に放出されます。
その卵をオス・メスで口でくわえると泡でできた巣まで運んでいます。
産卵の翌日、卵の中心には白い核が見えます。
ベタが興奮しないように静かに見守ります。
水槽の周りには苔テラリウムを置いて落ち着いた環境を演出します。
そして、産卵から二日後。
ついに稚魚が誕生しました。その大きさは1.5mmほどしかありません。
稚魚は泡にぶら下がり時々泳ぎ回っています。
まだ上下にしか泳げないので、オスが泡の巣から離れた稚魚を口でくわえて一生懸命
巣まで運んでいます。
その、姿がなんとも献身的でずーっと見ていられるのです。
しばらくは稚魚のお腹の栄養で生育するらしいのですが、そのあとのエサやりが大変
そうです。
薪割り体験が育むこと・・・
冬に薪ストーブで焚く薪は、今の時期に山から伐り出して割ってから乾燥させます。
毎年大量の薪を割るので、薪割りは家族総出の一大イベントとなっています。
我が家では、小学生に入学すると斧の扱いを教えます。
大人の使う斧ですからかなり重たいのですが、少しずつコツを覚えて上手に割ってくれます。
中学生になればチェーンソーも扱えますので、子供たちだけで薪を作れます。
薪割りは、手伝いをしながら樹木の種類や性質を知る良い勉強にもなります。
樹種によって同じ長さでも重さが違ったり、割れ方が違ったり、香りも違います。
また、節のある薪をどうしたらまっすぐに割れるか考えながら作業しています。
こういった体験が出来るのは、田舎暮らしならではですね。
割った薪は乾燥しやすい場所に積み上げるのですが、これも免許がいるほどコツが
要ります。
中学1年の長女と妻が担当し、崩れないように慎重に薪の壁を作り上げます。
こうして一夏乾燥させた薪は、飛騨の寒い長い冬でも私たちを温かく包んでくれるのです。
1本の薪の有難さが分かる良い体験だと思います!
山之村特産 寒干し大根まもなく完成です
寒中から始めた寒干し大根ですが、最終の乾燥に入り間もなく完成です。
今年の大根は12月上旬まで雪が少なかったため、何度も霜に当たり糖度がとっても高くなりました。
生でかじるとまるで梨のようです。その糖度なんと7.5度!
この「高糖度だいこん」で作った寒干し大根も糖分で手がべたつくほどです。
砂糖もみりんもいらない、寒干し大根のみの天然の甘さを是非お試しください。
只今ご予約を承っておりますので、下記からご注文くださいね。
梨のように甘い大根を収穫時に子供たちはかじっていました。
大根をすりおろし糖度計で計ってみるとなんと7.5度もありました。